金融電卓(貨幣の時間価値の計算)
この金融電卓は、貨幣の時間価値の式を5つの値のどれについても解きます。期間数(N)、年利(I/Y)、現在価値(PV)、毎回の支払額(PMT)、将来価値(FV)です。例:今10,000を預け、毎月100を120か月、年利6%で積み立てると、将来価値は34,581.90になります。
計算例:求める値: FV – 将来価値 · N – 期間数 120 · I/Y – 年利 6 % · PV – 現在価値 -10,000 · PMT – 毎回の支払額 -100 · FV – 将来価値 0 · 年間の支払回数(P/Y): 12 – 毎月 · 支払の時期: 各期間の終わり(期末払い・END) → 結果:将来価値 FV = 34,581.90。出典:Hewlett-Packard: hp 12c financial calculator – user’s guide, Appendix D「Formulas Used」(PV、PMT、FV、n、iと支払モードBegin/Endを用いた複利の方程式、キャッシュフローの符号規則)。更新日:
計算方法
金融電卓は5つの値を結びつけます。期間数N、金利I/Y、現在価値PV、毎回の支払額PMT、将来価値FVです。4つがわかれば、残りの1つは決まります。積立、ローン、リース、取り崩しなどは、どの値が未知かと符号が違うだけで、すべてこの1つの関係で計算できます。
計算式
PV · (1 + i)^N + PMT · ((1 + i)^N − 1) ÷ i + FV = 0。iは1期間あたりの利率(年利 ÷ 年間の支払回数)です。支払が各期間の初め(期首払い)のときは、支払額の項に (1 + i) を掛けます。金利0%では PV + PMT · N + FV = 0 になります。
符号のルールは1つだけ
手元から出ていくお金はマイナス、入ってくるお金はプラスです。積立では、最初の預入額と毎回の積立額をマイナスで入力すると、将来価値がプラスで出ます。ローンでは、借りた金額(PV)がプラスで、返済額はマイナスで出ます。すべての金額が同じ符号だと解はありません。お金を入れたうえに最後にも支払う、という取引は成り立たないためです。
計算例:積立
PV = −10,000、PMT = −100、N = 120か月、I/Y = 6%、月末払い。1期間あたりの利率は 6% ÷ 12 = 0.5%。PV · (1 + i)^N = −18,193.97、支払額の項 = −16,387.93 なので、FV = 34,581.90。払い込んだ合計は22,000で、12,581.90が利息です。月初払いなら将来価値は34,663.84になります。
そのほかの例
- ローンの返済額(PMTを求める):PV = 200,000、N = 360、I/Y = 6%、FV = 0 のとき、PMT = 毎月 −1,199.10。全期間の利息は231,676.38です。
- 金利(I/Yを求める):1,000を年1回の複利で10年後に2,000にするには、年7.1773%が必要です。
- 期間(Nを求める):年6%なら、1,000は11.90年で2倍になります。
- 必要な元手(PVを求める):年4%で毎月1,000を240か月取り崩すには、今165,021.86が必要です(自分が預け入れる金額なので、PVはマイナスで表示されます)。
金利には解を直接求める公式がないため、数値的に探索します。値に合う金利がない場合はその旨を表示します。
よくある質問
N・I/Y・PV・PMT・FVとは何ですか?
Nは支払の期間数、I/Yは名目年利、PVは現在価値(最初の金額)、PMTは毎回の支払額、FVは将来価値(最後の金額)です。金融電卓にある、貨幣の時間価値を計算する5つのキーにあたります。
結果がマイナスになるのはなぜですか?
符号の決まりによるものです。支払う金額はマイナス、受け取る金額はプラスです。200,000のローン(PVはプラス)では、返済額が −1,199.10 とマイナスで出ます。毎月口座から出ていくお金という意味です。
「解がありません」と表示されるのはなぜですか?
多くは符号が原因です。PV・PMT・FVがすべて同じ符号だと、どんな金利や期間でもつり合いません。ローンでは、返済額が最初の期間の利息より少ない場合にも起こります。残高がいつまでも減らないためです。
期末払い(END)と期首払い(BGN)の違いは?
期末払いは各期間の終わりに支払う方式で、ローンで一般的です。期首払いは各期間の初めに支払う方式で、家賃やリース、多くの積立で使われます。期首払いでは各回の支払に1期間分多く利息がつきます。積立の例では34,581.90ではなく34,663.84になります。
1期間あたりの利率はどう計算しますか?
年利を年間の支払回数で割ります。毎月払いで年6%なら月0.5%です。利息は支払期間ごとに1回の複利で計算します。これは金融電卓の標準的な設定です。
出典・根拠
- Hewlett-Packard: hp 12c financial calculator – user’s guide, Appendix D「Formulas Used」(PV、PMT、FV、n、iと支払モードBegin/Endを用いた複利の方程式、キャッシュフローの符号規則)
- OpenStax: Principles of Finance、第8.2章「Annuities」(定額払いの現在価値と将来価値、後払い・先払い)
更新日: · 編集方針
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