積分の計算
積分の計算は、x の関数を入力するだけです。使った公式を示しながら不定積分(原始関数)を求め、微分して検算します。上端と下端を入力すれば定積分、つまりグラフの下の面積も計算します。原始関数が分からない場合は数値計算で求めます。登録は不要です。
計算方法
積分は微分の逆の操作です。関数 f の原始関数 F とは、微分すると f になる関数のことです。2つの端点 a、b の間の定積分は、グラフとx軸のあいだの面積を表し、x軸より下の部分は負として数えます。
ツールが使う公式
- べき乗:n ≠ −1 のとき ∫xⁿ dx = xⁿ⁺¹/(n+1)。1/x の積分は ln|x| です。
- 和と定数倍:和は項ごとに積分し、前に付く数はそのまま残します。
- 一次式を含む形:sin(2x)、e^(3x)、(2x+1)³ などは、内側の微分で割ります。
- 部分積分:多項式と e^(ax)、sin(ax)、cos(ax)、ln(x) の積は、表の方法で解きます。たとえば ∫x·eˣ dx = x·eˣ − eˣ です。
- 置換積分:被積分関数に h(u) とその導関数 u′ が含まれるときは u に置き換えます。例:∫x·e^(x^2) dx = e^(x^2)/2、∫sin(x)·cos(x) dx = sin(x)^2/2。
- 分数:分母が2次までなら、多項式の割り算・部分分数分解・逆正接を使います。∫1/(x^2+1) dx = arctan(x)、∫1/(x^2−1) dx = ln|x − 1|/2 − ln|x + 1|/2。
- そのほか:sin²・cos²・tan² は公式で、eˣ·sin(x) と eˣ·cos(x) は部分積分を2回、ax + b の根号と多項式の積にも対応します。
定積分と検算
端点を入力すると、F(b) − F(a) を計算します。公式で原始関数が求まらないときは、適応シンプソン法で数値的に近似し、近似であることを表示します。−1から1までの 1/x のように区間内に極があるときは、検出してお知らせします。検算では結果をもう一度微分します。逆の向きの計算は微分の計算で、関数の形は関数グラフで確認できます。
グラフ・誤差の見積もり・できないこと
グラフは f(x) を描き、端点 a と b の間の面積に色をつけます。x 軸より下の部分は負として数えます。グラフの上のキーで x、^、√、π や関数名をカーソル位置に入力できます。数値計算は適応シンプソン則で行い、ガウス・ルジャンドル求積で検算します。両者の差は注記に表示されます。原始関数は表示の前に必ず微分して確かめています。sin や cos の高いべき、3次以上の分母、2次式の根号などには対応しておらず、その場合は推測せずに「原始関数が見つかりません」と表示します。
よくある質問
積分はどうやって計算しますか?
まず、各部分に合う公式で積分して原始関数を作ります。xⁿならべき乗の公式、入れ子の関数なら内側の微分で割る方法、積なら部分積分です。定積分では、そのあと端点を代入して F(b) − F(a) を求めます。
「+ C」とは何ですか?
定数を微分すると0になるため、1つの関数には定数だけが違う原始関数が無数にあります。そのためCを不定積分に付け、定積分では打ち消し合って消えます。
定積分と不定積分の違いは何ですか?
不定積分は原始関数すべての集まりで、関数に C を足した形です。定積分は端点があり、グラフとx軸のあいだの符号つきの面積という1つの数を返します。
原始関数が見つからないことがあるのはなぜですか?
標準的な公式だけで積分できる関数ばかりではなく、e^(x²) のように、初等関数で表せる原始関数がそもそも存在しないものもあります。定積分の場合、その際は数値計算で求めます。
結果が合っているか確かめるには?
原始関数を微分して、元の関数に戻れば正しい積分です。このツールはその検算を表示し、定積分では、正確な値を内部で数値計算とも照らし合わせています。
出典・根拠
- 積分の規則:和・定数倍・べき乗の規則、1次式による置換、部分積分(解析学の標準的な内容)
- NIST Digital Library of Mathematical Functions – Elementary Functions (Stammfunktionen elementarer Funktionen)
- 適応型シンプソン則(原始関数が分からない定積分のための数値積分)
- NIST DLMF §3.5 – Quadrature(検算用のガウス=ルジャンドル求積の節点と重み)
- 置換積分と部分分数分解(解析学の標準的内容)
更新日: · 編集方針
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