電気分解 計算:析出する金属の質量と必要な時間

この電気分解 計算ツールは OpenStax Chemistry の手順どおり、電気量 Q = I·t、電子の物質量 n = Q/F、そこから金属の物質量と質量を求めます。例:2 A で 60 分電気分解すると、Cu²⁺ の水溶液から銅が 2.371 g 析出します。

計算例:求めるもの: 析出する質量 · 金属(イオン): 銅 Cu²⁺(z = 2) · 電流 I 2 A · 時間 t 60 分 → 結果:析出量 2.371 g。出典:OpenStax Chemistry 2e, 17.7 Electrolysis: Q = I·t and Q = n·F; Example 17.9 10.23 A for 1 h → 36,830 C → 0.3817 mol e⁻ → 41.19 g Ag; Al³⁺ 25.0 A, 15.0 min → 2.10 g Al; Example 17.10 chromium plating 33.46 A → 11.0 h (read 10.10.2026)。更新日:

A
分
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結果

結果
析出量 2.371 g
途中式
手順値
金属M = 63.546 g/mol, z = 2
電流 I2 A
時間 t60 min = 3,600 s
電気量 QQ = I · t = 7,200 C
電子の物質量 n = Q/F7,200 C ÷ 96,485.33 C/mol = 0.0746 mol e⁻
金属の物質量0.0746 mol ÷ 2 = 0.0373 mol
質量0.0373 mol × 63.546 g/mol = 2.371 g
電流効率 100 %(流れた電気がすべて選んだ金属の析出に使われる)とした計算上の値です。ほかの反応に使われた分だけ、実際の析出量は少なくなります。

計算方法

ファラデーの法則は3段階:Q = I·t、n(e⁻) = Q/F、n(金属) = n(e⁻)/z。OpenStax Chemistry の説明では、電流 I(アンペア = 1秒あたりのクーロン)に時間を掛けると電気量 Q、それをファラデー定数 F = 96485.33 C/mol で割ると電子の物質量になります。半反応式から、イオン1個が受け取る電子の数 z がわかります。これにモル質量を掛けると質量:m = I·t·M / (z·F) です。

OpenStax の例題

内容条件結果
銀めっき Ag⁺ + e⁻10.23 A、1 時間36828 C → 0.3817 mol e⁻ → 41.17 g Ag
アルミニウム Al³⁺ + 3e⁻25.0 A、15.0 分0.0777 mol → 2.10 g Al
クロムめっき Cr³⁺ + 3e⁻237 g Cr、33.46 A10.95 時間
銅 Cu²⁺ + 2e⁻2 A、60 分2.371 g Cu

OpenStax が銀を 41.19 g としているのは、36830 C と 107.9 g/mol に丸めているためです。CIAAW の原子量 107.87 g/mol を使うと 41.17 g になります。クロムの例では教科書は 11.0 時間に丸めています。z は OpenStax 付録 L の半反応式によるもので、Ag⁺ は電子1個、Cu²⁺・Zn²⁺・Ni²⁺ は2個、Cr³⁺・Al³⁺・Au³⁺ は3個です。金は Au⁺(z = 1)から析出させることもあり、その場合は「モル質量と z を入力」を選んでください。

必要な時間を求める

式を変形すると t = m·z·F / (M·I) です。電流を2倍にすれば時間は半分。同じ数の原子を析出させるとき、z = 2 の金属は z = 1 の金属の2倍の電気量が必要です。ほかの物質のモル質量はモル質量の計算で、標準状態でない電池の電位はネルンストの式の計算で求められます。

よくある質問

析出量を求める公式は?

m = I·t·M / (z·F) です。電流 × 時間で電気量、F = 96485.33 C/mol と z で割って金属の物質量、モル質量を掛けてグラムになります。

2 A で1時間電気分解すると銅は何 g 析出しますか?

約 2.371 g です。7200 C ÷ 96485.33 C/mol = 0.0746 mol e⁻、Cu²⁺ なので半分の 0.0373 mol、これに 63.546 g/mol を掛けます。

ファラデー定数とは?

電子 1 mol がもつ電気量で、96485.332 12 C/mol です。NIST CODATA では定義値(誤差なし)です。

33.46 A で 237 g のクロムを析出させるには何時間かかりますか?

約 10.95 時間です(OpenStax は 11.0 時間に丸め)。4.558 mol Cr × 電子3個 × F = 1.32 × 10⁶ C です。

実際の析出量が少ないのはなぜですか?

計算は、流れた電気がすべて金属の析出に使われると仮定しています。電極でのほかの反応に使われた電気の分だけ、金属は少なくなります。

z とは何ですか?

イオン1個が受け取る電子の数です。Ag⁺ は 1、Cu²⁺ は 2、Al³⁺ は 3 で、半反応式からわかります。

出典・根拠

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