eGFR 計算(CKD-EPI 2021式)

このeGFR 計算ツールは、血清クレアチニン・年齢・性別から、2021年のCKD-EPI式で推算糸球体濾過量(eGFR)を求めます。例:クレアチニン1.0 mg/dLの50歳男性は92 mL/分/1.73 m²(G1)です。日本の検査結果で使われる日本人向けの推算式とは値が異なります。

計算例:性別: 男性 · 年齢 50 歳 · クレアチニンの単位: mg/dL · 血清クレアチニン(mg/dL) 1 mg/dL → 結果:eGFR = 92 mL/分/1.73 m²・区分 G1(正常または高値)。出典:Inker LA, Eneanya ND, Coresh J, et al. New Creatinine- and Cystatin C–Based Equations to Estimate GFR without Race. N Engl J Med 2021;385:1737–1749 (CKD-EPI-Kreatinin-Gleichung 2021)。更新日:

歳
この式は18歳以上の成人が対象です。
mg/dL
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結果

結果
eGFR = 92 mL/分/1.73 m²・区分 G1(正常または高値)
KDIGOのGFR区分
区分eGFR(mL/分/1.73 m²)腎機能
→ G1≥ 90正常または高値
G260–89正常または軽度低下
G3a45–59軽度〜中等度低下
G3b30–44中等度〜高度低下
G415–29高度低下
G5< 15末期腎不全
計算の手順
  • eGFR = 142 × (1 ÷ 0.9)^-1.200 × 0.9938^50 = 91.69 mL/分/1.73 m²。
  • 四捨五入して 92 → GFR区分 G1:正常または高値。
成人を対象としたCKD-EPI 2021式による推算値で、医師の判断に代わるものではありません。KDIGOでは、異常が3か月を超えて続く場合に慢性腎臓病とされます。急性腎障害、妊娠中、筋肉量が極端に多い・少ない場合は、推算値の信頼性が下がります。

計算方法

eGFRは、血液検査の値から推算した糸球体濾過量で、腎臓が1分間にどれだけの血液を濾過しているかを表します。直接測定することはまれで、検査室では血清クレアチニンから計算します。国際的には2021年から、人種係数を含まないCKD-EPIクレアチニン式(Inkerら、New England Journal of Medicine)が標準です。

計算式

eGFR = 142 × min(Scr/κ, 1)^α × max(Scr/κ, 1)^−1.200 × 0.9938^年齢 × 1.012(女性のみ)。Scrは血清クレアチニン(mg/dL)、κは女性0.7・男性0.9、αは女性−0.241・男性−0.302です。µmol/Lの値は先に88.4で割ります。結果は体表面積1.73 m²あたりに換算した値です。

計算例

50歳男性、クレアチニン1.0 mg/dLの場合、Scr/κ = 1 ÷ 0.9 = 1.111 で1より大きくなります。eGFR = 142 × 1.111^−1.200 × 0.9938^50 = 142 × 0.8812 × 0.7327 = 91.69、四捨五入して92となり、区分はG1です。同じ年齢・同じクレアチニンの女性はκが0.7のため69(G2)になります。

G1〜G5の区分

KDIGOはGFRを6つに区分します。G1は90以上、G2は60〜89、G3aは45〜59、G3bは30〜44、G4は15〜29、G5は15未満(mL/分/1.73 m²)です。G1とG2は、尿たんぱくなど腎障害を示すほかの所見がある場合にだけ腎臓病とされます。

よくある質問

eGFRの正常値はいくつですか?

KDIGOでは90 mL/分/1.73 m²以上を「正常または高値」(G1)とします。60〜89は軽度の低下にあたり、ほかに腎障害の所見がなければ腎臓病とはされません。

この式に人種係数がないのはなぜですか?

2021年のCKD-EPI式は、人種の情報を使わない形で開発されました。人種係数を含んでいた2009年版に代わるものです。

µmol/Lをmg/dLに換算するには?

88.4で割ります。150 µmol/Lは1.70 mg/dLです。単位を切り替えると、ツールが自動で換算します。

eGFRは年齢とともに下がりますか?

はい。クレアチニンが同じでも、0.9938^年齢の係数により、1歳ごとにおよそ0.6%ずつ結果が小さくなります。

出典・根拠

更新日: · 編集方針

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