補正カルシウム 計算
この補正カルシウム 計算ツールは、アルブミンが低い(または高い)ときの総カルシウム値を補正します。例:カルシウム7.8 mg/dL、アルブミン2.5 g/dLなら、補正カルシウムは9.00 mg/dL(2.25 mmol/L)です。
計算例:単位: mg/dL と g/dL · 総カルシウム(mg/dL) 7.8 mg/dL · アルブミン(g/dL) 2.5 g/dL · 補正係数: 一般的な形(0.8 または 0.02) → 結果:補正カルシウム = 9.00 mg/dL(2.25 mmol/L)。出典:Payne RB, Little AJ, Williams RB, Milner JR. Interpretation of serum calcium in patients with abnormal serum proteins. Br Med J 1973;4(5893):643–646 (アルブミン補正。原式:カルシウム − アルブミン + 4.0、単位はmg/100 mlおよびg/100 ml)。更新日:
計算方法
補正カルシウムとは、総カルシウム値をアルブミン4.0 g/dL(40 g/L)の状態に計算で合わせた値です。血液中のカルシウムの約40%は、おもにアルブミンなどのたんぱく質と結合しています。アルブミンが低いと、生理的に働く遊離カルシウムが正常でも、測定される総カルシウムは低く出ます。補正はこのずれを埋めるためのものです。
計算式
従来単位:補正カルシウム(mg/dL)= 総カルシウム + 0.8 ×(4.0 − アルブミン g/dL)。SI単位:補正カルシウム(mmol/L)= 総カルシウム + 0.02 ×(40 − アルブミン g/L)。どちらもPayneらの報告(British Medical Journal、1973年)に由来します。原著の式は「カルシウム − アルブミン + 4.0」で、係数は1.0です。日本で広く使われているのはこの係数1.0の形です。ツールでは両方を選べます。
計算例
総カルシウム7.8 mg/dL、アルブミン2.5 g/dLの場合、7.8 + 0.8 ×(4.0 − 2.5)= 7.8 + 1.2 = 9.00 mg/dL、つまり2.25 mmol/Lです。Payneの原法では9.30 mg/dLになります。SI単位では、2.00 mmol/L、アルブミン30 g/Lのとき 2.00 + 0.02 × 10 = 2.20 mmol/L です。
- アルブミンが4.0 g/dLを超える場合、式は同じ割合で値を下げます。
- カルシウムは係数4.008でmmol/Lとmg/dLを換算し、アルブミンは係数10でg/dLとg/Lを換算します。
- この式は患者集団から導かれたもので、個々の人に必ず当てはまるわけではありません。直接測定するイオン化カルシウムのほうが正確です。
よくある質問
補正カルシウムはどう計算しますか?
アルブミンが4.0を下回る1 g/dLごとに、総カルシウムへ0.8 mg/dLを加えます。例では 7.8 + 0.8 × 1.5 = 9.00 mg/dL です。
補正が役立つのはどんなときですか?
低栄養、肝臓や腎臓の病気などでアルブミンが通常の値から大きく外れているときです。アルブミンが正常なら、補正しても結果はほとんど変わりません。
係数0.8と1.0の違いは何ですか?
Payneが1973年に導いた係数は1.0です。海外の教科書や検査室では0.8(SI単位では0.02)も広く使われます。表には両方の結果が並びます。
補正カルシウムとイオン化カルシウムは同じですか?
いいえ。イオン化カルシウムは直接測定する値で、遊離カルシウムを示します。補正カルシウムは、総カルシウムとアルブミンから求めた推定値にすぎません。
出典・根拠
- Payne RB, Little AJ, Williams RB, Milner JR. Interpretation of serum calcium in patients with abnormal serum proteins. Br Med J 1973;4(5893):643–646 (アルブミン補正。原式:カルシウム − アルブミン + 4.0、単位はmg/100 mlおよびg/100 ml)
- Minisola S, Pepe J, Piemonte S, Cipriani C. The diagnosis and management of hypercalcaemia. BMJ 2015;350:h2723 (一般的な式:カルシウム + 0.02 × (40 − アルブミン(g/L))(mmol/L)。1 g/dLあたり0.8 mg/dLに相当)
- Wikipedia – Calcium in biology, 「Corrected calcium」の節
更新日: · 編集方針
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