小規模企業共済の節税計算ツール(所得税・住民税の軽減額)
小規模企業共済節税計算を、掛金の全額が所得控除になる仕組みで行うツールです。中小機構「小規模企業共済」(2026年10月7日確認)の掛金の範囲と、中小機構のシミュレーションと同じ計算方法(所得税は復興特別所得税を含めて100円未満切捨て、住民税は道府県民税4%・市町村民税6%)で計算します。
計算例:毎月の掛金 30,000 · 課税所得(課税される所得金額) 6,000,000 · 掛金を払う年数 20 → 年間の節税額(所得税+住民税):109,500円。出典:掛金は月1,000〜70,000円、500円単位で設定でき、加入後も増額・減額可能。確定申告の際は全額を課税対象所得から控除できる, 中小機構「小規模企業共済」制度の特徴(2026年10月7日確認)。更新日:
計算方法
小規模企業共済の節税額の計算式
年間の節税額 =(加入前の所得税 − 加入後の所得税)+(加入前の住民税 − 加入後の住民税)
- 所得控除:1年間に払った掛金の全額を、確定申告で課税所得から差し引けます(小規模企業共済等掛金控除)。
- 所得税:所得税の速算表で計算し、復興特別所得税(2.1%)を加えて100円未満を切り捨てます。令和9年分からは復興特別所得税1.1%と防衛特別所得税1%になりますが、合計2.1%は同じです。
- 住民税:所得割は道府県民税4%と市町村民税6%で、それぞれ100円未満を切り捨てます。均等割は加入前後で変わりません。
- 前提:中小機構のシミュレーションと同じく、住民税の課税所得を所得税の課税所得と同じとみなしています。
計算例(中小機構のシミュレーションと同じ結果)
- 掛金月30,000円・課税所得600万円:所得税788,700円 → 715,200円、住民税の所得割600,000円 → 564,000円で、年間109,500円(初期値)
- 掛金月10,000円・課税所得400万円:所得税380,300円 → 355,800円、住民税400,000円 → 388,000円で、年間36,500円
- 掛金月70,000円・課税所得1,000万円:所得税1,801,000円 → 1,518,000円、住民税1,000,000円 → 916,000円で、年間367,000円
- 掛金月50,000円・課税所得800万円:年間200,900円
- 掛金月70,000円・課税所得200万円:年間129,400円
- 掛金月1,000円・課税所得200万円:年間2,500円
初期値の掛金月30,000円を20年間払うと、掛金の合計は7,200,000円、節税額の合計は2,190,000円になります(税制と所得が変わらない場合)。
掛金月額と課税所得ごとの年間節税額
| 掛金月額 | 200万円 | 400万円 | 600万円 | 800万円 | 1,000万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 2,500円 | 3,800円 | 3,800円 | 4,100円 | 5,300円 |
| 10,000円 | 20,700円 | 36,500円 | 36,500円 | 40,100円 | 52,400円 |
| 30,000円 | 56,900円 | 109,500円 | 109,500円 | 120,500円 | 157,300円 |
| 50,000円 | 93,200円 | 182,500円 | 182,500円 | 200,900円 | 262,200円 |
| 70,000円 | 129,400円 | 241,300円 | 255,600円 | 281,200円 | 367,000円 |
課税所得は小規模企業共済の掛金を引く前の額です。所得税の税率が上がる境目(195万円、330万円、695万円、900万円など)をまたぐと、同じ掛金でも節税額が変わります。
共済金を受け取るとき
共済金は退職・廃業のときに受け取れます。一括で受け取ると退職所得、分割で受け取ると公的年金等の雑所得として扱われます。受け取るときの税金は、このツールの節税額には含めていません。掛金の範囲内で事業資金の貸付制度も使えます。
あわせて使えるツール
会社員や自営業の年金づくりはiDeCoの節税計算、事業の税金は個人事業税計算と所得税計算、社会保険料は国民健康保険料計算で確認できます。
よくある質問
小規模企業共済でいくら節税できますか?
課税所得と掛金によります。掛金月30,000円・課税所得600万円なら年間109,500円、掛金月70,000円・課税所得1,000万円なら年間367,000円です。
小規模企業共済の掛金はいくらまでですか?
月1,000円から70,000円まで、500円単位で決められます。年間では最大840,000円を所得から控除できます。
節税額はどう計算しますか?
掛金を引く前と後の課税所得で、所得税(復興特別所得税を含む)と住民税(所得割10%)をそれぞれ計算し、その差額を足します。
小規模企業共済とiDeCoは両方使えますか?
どちらの掛金も全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象です。iDeCoの節税額はiDeCoの節税計算で確認できます。
課税所得が少ないと節税にならないのはなぜですか?
控除で減らせるのは課税所得の分までです。課税所得が0円になればそれ以上は税金が減らないため、所得が少ない年は節税効果が小さくなります。
加入後に掛金は変えられますか?
加入後も増額・減額できます。
共済金を受け取るときに税金はかかりますか?
一括で受け取ると退職所得、分割で受け取ると公的年金等の雑所得として扱われます。一括と分割を組み合わせることもできます。
出典・根拠
- 掛金は月1,000〜70,000円、500円単位で設定でき、加入後も増額・減額可能。確定申告の際は全額を課税対象所得から控除できる: 中小機構「小規模企業共済」制度の特徴(2026年10月7日確認)
- 中小機構「共済金額と節税額のシミュレーション」(2026年10月7日に試算:所得税は復興特別所得税を含めて計算)
- 国税庁 タックスアンサー No.2260「所得税の税率」(速算表)
- e-Gov法令検索「地方税法」第35条(道府県民税所得割4%)・第314条の3(市町村民税所得割6%)
更新日: · 編集方針
関連ツール
- iDeCoの節税計算ツール(2026年12月からの拠出限度額にも対応)iDeCo節税計算ツール。加入区分・掛金・課税所得から、軽くなる所得税と住民税、60歳・65歳・70歳までの節税額の合計を計算。2026年12月からの新しい上限に対応。
- 個人事業税の計算ツール(事業主控除・青色申告特別控除の加算つき)個人事業税計算ツール。確定申告の事業所得、青色申告特別控除、業種の税率(5%・4%・3%)、営業月数から、事業主控除290万円を引いた税額と納付額を計算します。
- 所得税の計算ツール(令和8年分・会社員の年収から)所得税計算ツール。年収から給与所得、社会保険料、基礎控除104万円などの所得控除を引き、令和8年分の所得税と復興特別所得税を速算表で自動計算します。
- 住民税の計算ツール(年収から年税額と毎月の特別徴収額)住民税計算ツール。年収から給与所得と所得控除を引き、所得割10%・調整控除・均等割・森林環境税で住民税の年額と、給与から天引きされる毎月の額を計算します。
- 国民年金保険料の計算ツール(令和8年度・前納と付加保険料)国民年金保険料計算ツール。令和8年度の月額17,920円をもとに、毎月納付・早割・6か月・1年・2年前納の納付額と割引額、付加保険料で増える付加年金を計算します。
- 国民健康保険料の計算ツール(令和8年度・子ども・子育て支援金分つき)国民健康保険料計算ツール。前年の収入か所得、年齢、家族の人数から、令和8年度の医療分・支援金分・介護分・子ども子育て支援金分と軽減を反映した年額を試算します。
- 住宅ローンシミュレーション住宅ローンシミュレーション:物件価格・頭金・金利・返済期間から毎月の返済額と総利息を計算。月ごとの返済予定表、返済期間の比較、繰上げ返済の効果も確認できます。
- 譲渡所得税の計算ツール(土地・建物の売却、長期・短期、マイホーム特例)譲渡所得税計算ツール。不動産の売却価格・取得費・譲渡費用・所有期間から所得税と住民税を計算。概算取得費5%、3,000万円特別控除、10年超の軽減税率に対応。
- 配偶者控除・配偶者特別控除の計算ツール(令和8年分)配偶者控除計算ツール。あなたと配偶者の年収から、令和8年分の配偶者控除(38万円)か配偶者特別控除(最高38万円)の額と、所得税がいくら減るかを自動で計算します。