力率改善コンデンサの計算

力率改善コンデンサの計算で、必要な容量を求められます。有効電力と、現在と目標の力率を入力します。例えば30 kWで力率を0.70から0.95に上げるには約20.7 kvarが必要で、400 Vの三相デルタなら1台あたり138 µFが3台です。

計算例:有効電力P 30 kW · 改善前の力率 0.7 · 改善後の力率(目標) 0.95 · 電圧(線間) 400 V · 周波数 50 Hz · コンデンサの結線: 三相・デルタ結線 → 結果:必要なコンデンサ容量Qc=20.75 kvar、静電容量:デルタ結線で3台 × 137.6 µF。出典:Wikipedia – Blindleistungskompensation。更新日:

kW
測定値や銘板から求めた設備の力率で、0.05〜1の範囲です。
V
三相は2線の間の電圧(例:400 V)、単相は例えば200 Vです。
Hz
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結果

結果
必要なコンデンサ容量Qc=20.75 kvar、静電容量:デルタ結線で3台 × 137.6 µF
改善前と改善後
項目改善前改善後
力率 cos φ0.70.95
位相角φ45.57°18.19°
有効電力P30 kW30 kW
無効電力Q30.61 kvar9.861 kvar
皮相電力S42.86 kVA31.58 kVA
線電流61.86 A45.58 A
計算の手順
  • 無効電力Q=P·tanφ:改善前は30·tan(arccos 0.7)=30.61 kvar、改善後は30·tan(arccos 0.95)=9.861 kvar。
  • 必要な容量Qc=Q₁-Q₂=30.61-9.861=20.75 kvar。
  • デルタ結線:1台あたりC=Qc/(3·ω·U²)=20.75 kvar/(3·2π·50 Hz·(400 V)²)=137.6 µF。
  • 電流は61.86 Aから45.58 Aに減り、26.32 %小さくなります。
計算は正弦波の電流を前提にしています。高調波(インバータ、LED電源など)がある場合は、直列リアクトル付きのコンデンサが必要になることがあります。選定と接続は電気工事の有資格者に任せてください。コンデンサは電荷をためます。

計算方法

モーターや変圧器のような誘導性の負荷は、有効電力Pのほかに無効電力Qも必要とし、それが電力網の負担になります。コンデンサは無効電力をその場で供給し、電流を減らします。この対策を力率改善といい、力率cos φを理想的には0.95〜1まで高めます。

計算のしかた

無効電力はQ=P·tanφです。力率をcos φ₁からcos φ₂に上げるのに必要なコンデンサ容量は、Qc=P·(tanφ₁-tanφ₂)です。30 kWで0.70から0.95なら、tanφ₁=1.020、tanφ₂=0.329なので、Qc≒20.7 kvarです。静電容量は、単相ではC=Qc/(ω·U²)、三相のデルタ結線では1台あたりC=Qc/(3·ω·U²)、スター結線ではC=Qc/(ω·U²)で、Uは線間電圧、ω=2π·fです。例では、400 V・50 Hzのデルタ結線で138 µFのコンデンサ3台になります。

効果

皮相電力は42.9 kVAから31.6 kVAに、電流は61.9 Aから45.6 Aに減り、約26 %小さくなります。電線や変圧器の負担が軽くなり、無効電力に関する料金を避けられる場合もあります。

よくある質問

力率改善に必要なコンデンサ容量はどう計算しますか。

Qc=P·(tanφ₁-tanφ₂)で求めます。30 kWで力率を0.70から0.95にするなら、約20.7 kvarです。

コンデンサの静電容量はどれくらい必要ですか。

単相ではC=Qc/(ω·U²)です。三相のデルタ結線では3台それぞれC=Qc/(3·ω·U²)、スター結線ではC=Qc/(ω·U²)で、Uは線間電圧です。

なぜ力率を改善するのですか。

力率が低いと、同じ有効電力でも電流が増えます。電線や変圧器に負担がかかり、電力会社から力率に応じた料金の割増を受けることもあります。

出典・根拠

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